



Birthがたどり着いた
沖縄の聖なる地
不世出の芸術家 岡本太郎はその著書 「沖縄文化論 忘れられた日本」の中で 沖縄の聖地の在り方について 「何もないことの眩暈」という言葉をもって表現しました。
私を最も感動させたものは、意外にも、まったく何の実体も持っていないといって差支えない、御嶽(うたき)だった。 御嶽--つまり神の降る聖所である。
この神聖な地域は、礼拝所も建っていなければ、神体も偶像も何もない、森の中のちょっとした、何でもない空地。 そこに、うっかりすると見過してしまう粗末な小さい四角の切石(*)が置いてあるだけ。
その何にもないということの素晴らしさに私は驚嘆した。 これは私にとって大きな発見であり、問題であった。岡本太郎 「沖縄文化論 忘れられた日本」

沖縄では、ウコールと呼ぶ、つまりは香炉が置かれた場所は全て神事がなされる ゆにわ(斎庭)となります。 何もない、何の変哲もない自然の一部が、かぐわしきお香の薫りが漂うとともに、 清らかな聖地となり、神々が降臨する場に一変するのです。
沖縄には日本での古代の原初信仰、精霊崇拝であるアニミズムがそのまま残ったといわれています。
私たちが沖縄の山原地方に、挙式の地、誓いの地、新たなる旅立ちの地として心惹かれるのは、この、目には見えがたい霊性を、自ずと感知しているからなのかもしれません。
Birth Weddingは 一過性で終わるリゾートウェディングではなく、この地に宿る精神世界を大切にし、沖縄で挙式することの本質を常に照らしながら、皆様の挙式のお手伝いをさせていただきます。
*ここでいう四角の切り石とは「ウコール」石の香炉のこと

花嫁になる日の朝
その日は、小鳥のさえずりが清らかな朝の光を連れてやって来ます。
広い窓のバスルームの外には、フクギの梢が秘めやかな時を見守ります。
この場所がブーケやベール、装飾品に彩られ、ブライズルームに変わる頃、新婦の胸の高鳴りが聞こえて来るでしょう。
The Birth of Venus
まるでヴィーナス誕生のような 鏡に映る初々しい姿。
美しい儀式に臨む花嫁誕生のとき
かつて琉球王国時代、王国の人々の命を守るために、この村に小さなフクギの種が植えられました。
珊瑚礁リーフが広がる、青く美しい備瀬湾は、まるで母の体内の羊水のように、新しい命を育む生命のゆりかご。
天空の月の満ち欠けと呼応し、白い砂浜へ静かに満ち引きを繰り返して来ました。
琉球風水の『抱護の思想』
太古のアニミズムが息づく沖縄では、女性が神聖な力を持つと今でも信じられています。
その母性の神秘をそのまま映したような備瀬湾は、再生と誕生のアトリビュート(*)。
この地では天然の奇跡の地形と、先人達の努力によって、その思想が長い眠りに着いていたのです。
そして長い時を積み重ねて、いつしか村は見事なフクギの大木の森となり、その時を待っていました。
2012年、伝説の琉球風水の聖地 備瀬湾の中心に、Birth は誕生しました。
*)アトリビュート attribute
西洋美術において神話や神々と関連付けられる持ち物、事物

PHILOSOPHY
- 私たちは Birth Wedding の運営にあたり、神の棲む島に伝わる尊い精神性を受け継ぎ、自然への敬意を忘れません。そしてご結婚式を通し、この島の美しさを皆様の人生と心とに刻んでいただくお手伝いを致します。
- 私たちは常に「心」をベースとして考え行動します。
- 私たちは常に「創造的」であり続けます。
- お二人がこの星に生まれ出逢った奇跡と、今ここに生きることの尊さを大切に、心をひとつにして唯一無二のご結婚式をつくります。
- 私たちは事業運営にあたり、確固たる美意識に基づく世界観の構築を大切にし、数を追い求めません。一日一組様のみご結婚式をお受けします。